新作完成!
- BOB
- 2016年1月19日
- 読了時間: 3分
今晩は!
L&WのBOBです。
今日はつい先日完成した作品を紹介します。
G-IRON時代のブログで書いたんですが、どうせなら普段使っているものにバーニングしよう!という企画こみの依頼で、こんなものに焼き付けることにしました。

檜の椅子&風呂桶。 いすはかなりしっかりしたもので、桶は片手持ちの取っ手付きのもの。 で、これの第一弾は桶だったんです。

この桶の底面に

鳳 凰 図。
桶の直径が20cm程、深さが15cm程で、下書きもバーニングペンも入りにくくて、かなり苦労した作品です。
で、この桶の完成からしばらく経って、ようやく先日第二弾として椅子の天板が完成したんです。
それがこちら!

風 神 雷 神 図 。
かの有名な風神と雷神を椅子の天板に焼き付けました。

風神雷神本体はもちろん、雲の雰囲気までかなりいい感じが出ていると思います。

風神。
実際には緑の体で、ズボンを始めかなりカラフル。
それを濃淡のみで表現するのはなかなか難しかったです。

雷神。
服のカラーは風神同様ですが、周りの太鼓の表現などはなかなかシビアでした。

実際の風神雷神図は金屏風の両端にいて、今回の作品よりも端によっています。 ただ今回はバランスを考慮して少し中心に寄せつつ、上下をずらしたりしたので、実際の絵には無い雲の後ろ側部分をオリジナルで追加しています。
そして、今回の作品で最も特徴的なのが雲の表現だと思います。
普段使っている細いペン先では今回の表現は出来ませんでした。
実は今回、火で直接板を炙って模様を焼き付けているんです。
というとまるで雲の部分を全て直火で焼き付けた様に思うかもしれませんが、そうではありません。
(今回の技法のためにバーナーから100円ライターまで色々と試してみました。
その中で、一応今の所「これが一番使いやすい」というものはありますが、まだまだそれを紹介できるほど上手く操ることも出来ないので、その部分は割愛させていただきます)
実際にはある程度直火で「当たり」を付けておいて、細かい部分はペンで調整、という感じになりました。
ただその調整に関しても細いペンでは難しい。
そこで昨日のブログで出てきた幅広のペン先↓が活躍したんです。

直火で炙った部分を広げるイメージで、ボヤッと焼く事が可能なので、まさに今回の様に形が掴みずらいものを書くには最適なペン先だと思います。
さらに、面をしっかり当てればラインも引けますし、角を使えば細かい部分もある程度いける。
そのシンプルな形からは想像出来ないくらいの万能選手でした。
今回の作品が完成したのはひとえにこのペン先のおかげと言っても過言では無いでしょう。
という訳で、風呂椅子天板、風神雷神図完成となりました!
ここまで書いてしまうと実用するには少しためらいますね。
しかも風呂の椅子ですから(笑)
でもあくまで工芸品という事で、ガンガン使って欲しいと思います。
ですが、この椅子を依頼主に返却するのは実はまだ先なんです。
天板は今回終わりましたが、この椅子にはまだ先があるんですね。
現状、すでに入れるものは決まっていて、構図を検討中。
相当パンチの効いた作品になると思いますので、完成をお楽しみに!
という訳で、本日はこの辺で!
それではまた!
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